19歳で一度なったパニック発作、20歳でなった動悸や不安感、それでも私は19歳の時はわずか1日、20歳の時も1ヶ月弱という短さで症状は治まり、また普通の生活をしていました。
ただ、24歳になり三度目のパニック障害、これは今までよりも本格的な症状になってしまったのです。
多忙だった仕事を辞め、結婚し専業主婦になった私。結婚といっても、結婚前から同棲をしていたので、住む場所も変わらず変化というのは仕事を辞めて家にいるようになった事だけ。
それだけの変化で、退職後わずか1ヶ月もしないうちに症状が現れ始めました。
楽しみが奪われる
バスに乗るのが怖いのです。バスに乗り、扉が閉まると「次の停留所まで降りられない」という恐怖感に襲われます。
電車も同様で、電車が来ると心臓がバクバク、電車に乗り発車のベルが鳴ると動悸はピークになり、いつパニック発作になってもおかしくないほど不安に襲われます。
電車は、混んでいれば混んでいるほど不安感が強まり、逆に恐怖感を抱きながらホームにいて到着した電車がガラガラだと、緊張感がすぅーっと抜けていきます。
それから、エレベーターに乗るのが怖いのです。狭い空間に閉じ込められてしまうと、いてもたってもいられないソワソワ感が出てしまうようになりました。
一番私が症状として辛いのが、外食が出来なくなってしまった事。外で食事をしようとすると、「ここで吐いてしまったらどうしよう」という恐怖感に襲われるのです。
外食が大好きだった私、趣味のカフェ巡りも美味しい焼肉屋さんも行き付けだった居酒屋も、月に一度は行っていたホテルのディナーブッフェも全て絶たれてしまいました。
今挙げた全ての症状が「不安障害」というパニック障害の症状の1つだそうです。この時期が私のパニック障害の人生の中で一番辛い時期だったと思います。
初めての心療内科
大学生の頃に、動悸や不安感を感じ、病院に行った時受診したのは「内科」でした。その時は先生から病名というのは聞かされる事なく薬だけが出され、薬を飲み1ヶ月弱で治ったので、自分はパニック障害なんだ、という意識はあまりありませんでした。
24歳になり、バスに乗れない・電車に乗れない・エレベーターに乗れない・外食が出来ない、これは普通ではないと思い、意を決して心療内科を受診する事にしました。
初めての心療内科、緊張しましたが、先生は優しく穏やかな方でした。そして、初診の問診時間の長さに驚きました。
心療内科での出来事
丁寧に私の症状や、以前の生活・今の生活など、じっくり30分以上かけて問診をしました。それだけの時間で、言おうとメモして行った大事な項目以外の小さな事もたくさん聞いてもらう事が出来ました。そして先生の口から「パニック障害ですね」と病名を告げられました。
やっぱりといった感じでした。心療内科に来て、先生と自分の病気についてじっくり話せた事、治療方針を考えてもらえた事、薬を処方してもらった事、これはとても前向きになれました。
もう1つ良かった点、それは問診前のカウンセリング用のアンケートを5段階で書くものですが、「未来に生きる希望を感じない」「楽しみがない」「消えてしまいたい」などの質問があり、その質問を考えながら答える事で自分を見つめ直す事が出来たのが良かったです。
パニック障害になりつつも、私の頭はパニック障害を患ってでも出来る楽しい事を日々探していた事にアンケートで気付けたし、消えてしまいたいなんてもっての他、こんな病気に負けていられないと思っている感情を知る事が出来ました。
私の場合、治すためのスタートは心療内科に相談する事でした。精神的な苦しんでいる方、心療内科に行くまでは不安だと思いますが、そこからの未来は確実に明るくなります。思い切って一歩を踏み出してみませんか?